So-net無料ブログ作成

【評価経済】の具体的な未来像はこうだろう論 [通貨の未来]

評価経済がすっかり話題ですが、抽象的な話でなかなか具体的なイメージが湧きにくい話なので、ちょっと具体的な未来のイメージを提示しようと思います。
あくまで個人の想像の範疇ですので、皆さんの思考の補助線と『僕の考えたカッコイイ未来像の1パターン』として読んでもらえれば幸いです。

■各見出し■

・発端
・今よりネットと現実のアカウント連携が重要になる
・同時に匿名も重要性を帯びる
・評価経済は『評価されたい/評価したい』社会
・憧れの対象がビルゲイツからマザーテレサへ
・『ウッフィー』や『はてなスター』は【評価経済システム】の萌芽
・評価経済では、評価者自体も評価される
・評価資本を持つ人に評価されることを目指す社会の到来


■発端
「僕らは評価経済の高度成長期に入った」 週刊東洋経済インタビュー ノーカット版掲載! - 岡田斗司夫公式ブログ
http://blog.freeex.jp/archives/51322180.html

さて、議論を呼んでいるのはこのあたり。

---引用---
――評価経済のモノサシは何か。

作っている最中。
例えば現状であるのは、ツイッターのフォロワー数とか。あとフェイスブック、ツイッターなどの数値などの数値から算出した「クラウトスコア」とか。
これは株価みたいなもの。
1億円を持っているより、ツイッターで100万フォロワーがいるほうが、いろいろできる。これがほしいというだけで、手に入るし、提供する、という人も表れる。

と、ありますが、以下の様な議論やツッコミがあった様ですので、少しでも岡田さんビジョンの補完となれば幸い。
衆愚経済社会という絶望~評価経済社会はもう既に始まってる~
とある青二才の斜方前進
http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20120406/1333663289

岡田斗司夫氏の議論がいろんな意味で面白い
やまもといちろうBlog 切込隊長は不在にしています
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/04/post-40a5.html

そろそろ評価経済について一言いっておくか
狐の王国
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20120406/1333715001

以下にある様に、岡田さんは評価経済という思想の基盤となっている『ぼくたちの洗脳社会』で、堺屋太一氏の歯切れの悪い部分の補完をしました。
---引用---
(堺屋太一氏は)『知価革命』の中で「これからの商売で大切なのはモノそのものではなく、それに付加される知的価値である」と主張しました。---中略---しかし堺屋も又、具体的な未来像となると、「知価革命」の中ではセコいことしか説明してくれませんでした。
 「ネクタイは材質・品質よりも柄やブランドで売れる」といったことをモゴモゴと言っただけだったのです。---中略---せいぜい、「これからの企業は、つまり何だ、そういうことを一生懸命に考えないとねっ」と言うだけなのです。

とまあ、これと同じ状況なのかなー的な観点から、このエントリーは皮肉ではなく愛を込めて(笑)フォローにでもなればという気持ちです。というか…なるかな?

さて、本題。
では今からちょっと未来の想像をしてみます。

今作っている最中の『評価経済のモノサシ』とエンジニアリングと人の価値観が、今よりもうちょっと発展している世界とは?という感じ。


■今よりネットと現実のアカウント連携が重要になる
ソーシャルメディアのツイッターやfacebook、google等の総合webサービス、そしてamazon等これらのアカウントは全て串刺しにされ、一目で全ての発言や保持している情報、購入を含む履歴等がもっと簡単に、明快に相互に閲覧・分析出来る社会が到来しているでしょう。

そんでもって、スマートフォン等の携帯端末で、アニメ東のエデンに出てきたエデンシステムみたいに、目の前の個人とそのネット上の情報が密接に繋がっている。という社会ですね。

ちょうどツイッターが他のアプリケーションと連携して、一つのアカウントで様々なサービスを使える状況と似てます。それがあらゆるウェブサービスを連携するだけでなく、OFF会の会場、飲み屋、コンビニ、果ては会社や駅構内といった、リアル生活レベルまで侵略して来てる状況ですね。

なにそれ、電車の隣に座った人にまで俺がamazonで買ったエロゲの履歴も丸わかりってこと?それなんてデストピア?って感じですが。


■同時に匿名も重要性を帯びる
そこはそれ、システムの発展に伴って自分にとって見せたくない情報は、ウェブサービスのアカウント毎でも、SNSの日記みたいに人間の関係性のレベルでも見せなくすることも容易にできる訳ですよ。

エロゲ購入用のアカウントは串刺しのものとは別で持ち、上司の悪口を書いたSNSの発言は関係者に見せなく出来る。罵倒や批判をしたい際は2chを使えばいい。

つまり、ネット上で個人情報は、人に見せたい表の部分の連携のみがより強固になるかと。逆に、人に知られたくない裏の部分が綺麗に切り分けられた状態も、より顕著で便利なってるのではないかと。


■評価経済は『評価されたい/評価したい』社会
何故、そんな事になるか?『皆が進んでそうしたい、と思うようになるから』そうなって行くのかと。現に、ネットで実名活動している人は、twitterやブログ、facebook等、様々なサービスの情報を連携させ活発に発言し、周囲から注目され評価を集めています。

個人情報の流出を恐れたり、会社の顔とプライベートな顔等を使い分けざるを得ない人は、このように活動できませんが、自分の評価を総合的に公開する事にもっとメリットが生まれ、社会的にも求められる様になってくれば、否応なく多くの人がこの波に乗り、連携したシステムを使い評価を集める行動や発言を積極的に行うようになるでしょう。(なんだかSNS疲れしそうな状況ですが…。)

このような、評価経済が今より幅を利かせている世界というのは、確かにデストピア的な側面もあるでしょう。しかし、ネットとリアルで自分の情報をより晒しあう世界は否応なく多くの人から期待を持ったれて到来するでしょう。それは皆が、『誰かから評価されたい』そして『評価したい』と思うようになるからです。それは何故か?


■憧れの対象がビルゲイツからマザーテレサへ
岡田さんのこのインタビューでは発言しきれていない重要なファクターがあります。
それは『「皆から評価されよう」と皆が目指す』という、表層部分のレイヤーでしか物事を語りきれていないという事です。

『「皆から評価されよう」と皆が目指す』と、どうなるか?

岡田さんも『ぼくたちの洗脳社会』で書いてます。
【資本主義経済は、皆が正当な方法で資本をより多く集める競争をする社会】だが、
【洗脳社会(評価経済)では、皆が正当な方法で評価をより多く集める競争をする社会】
だと。

つまり端的に言えば、資本主義経済では成功者のビジョンがビル・ゲイツの様な資本家から、評価主義経済では誰からも尊敬され愛されるマザーテレサなの様な人物に変化するという事です。

そして、そんな行動をする人こそが、より注目され評価を集める事ができる。

評価経済が円熟すると、誰もが皆から愛され、困っている多くの他人を幸せにする『良い人』を目指す訳ですね。
そうすることで、結果的に周囲のオゴリ等でごはんを食べる事も、幸せを勝ち取ることも可能、というメソッドになる訳です。

しかし、全員が全員、ビルゲイツになれないのと同様、マザーテレサになれる訳ではありません。なのでそこは個人の特性を生かし、周囲から評価される事を見つける事が重要になるでしょう。
それこそ人をうならせるブログ記事を書いて評価を集めても良いし、面白い記事をまとめて多くの人を笑わせても良い訳です。もちろん既存の重要な労働を行う事でもお金以外に評価を得る事も可能でしょう。特に給料も安く人が嫌う必要不可欠な仕事は、周囲から高く評価されるでしょう。(中抜きされた原発事故処理従事者とかが真に評価されます)


■『ウッフィー』や『はてなスター』は【評価経済システム】の萌芽
では、評価自体が経済として流通するという事は、どういう事でしょうか?
つまり、一人一人が通貨の様に、『評価』という資本を持つという事です。

この指標になるものは、おそらく紆余曲折を経るでしょうが、最終的には通貨と同様な【絶対的な数値】として表されることになると予想します。そして携帯端末の様なものを通じて個人の評価資産の数値がお互いに見えちゃう。みんながドラゴンボールのスカウターを持っているような状況が究極の状態ではないでしょうか?

そんな黎明期で媒介するシステムは例えば『ウッフィー』です。

これはタラ・ハント女史のツイッターノミクスで語られる、喜びの気持ちを贈与する数値化できない通貨の様な概念ですが、これが数値・明示化されたものが、おそらく評価経済システムの初期状態で利用されるようになるでしょう。これは既に利用されている『はてなスター』に近いかもしれません。

ある意味『はてなスター』も評価経済での通貨に近いものです。ただ問題もあり、ボタン連打でどこまでも贈与できてインフレ化する。カラースター等のレアな価値が皆がありがたがっていない様だ。流通性も悪そう。…なので、あまり『経済』としての指標にはなっていませんが、『評価』の指標にはなっています。

この『はてなスター』はてなブックマークやブログ記事のエントリーだけでなく、例えば携帯端末を使い、任意のリアルな個人間でスターを与え合う事が出来るとしたらどうでしょう?

現実の世界で電車で妊婦に席を譲った他人や、周囲を和ませるような粋な行いをした他人にも、気軽にスターを与える事が可能になったとしたら…?


■評価経済では、評価者自体も評価される
「別にそんな奴にスターをあげても、自分にメリットはないのではないか?」と思われるかもしれません。しかし、果たして本当にそうでしょうか?

例えばあなたが、誰の何の行動に対してスターを与えた、という行動自体が公開され、誰からも簡単に閲覧され、評価されるとしたらどうでしょう?

あなたがどんな対象に、スターを与えたか?という行為自体が、評価の対象になってくるとは考えられないでしょうか?

そうなると、どんな行動に対してスター(評価)が与えられるでしょう?あなたを評価する人は、自分にメリットを与えてくれたり、他人を幸せにしているあなたに対して、よりスターを与えようという動機を持つことにはならないでしょうか?

つまり、個人が紐づいたwebと現実の境界が無いシステムの中では、相互に評価をすることになると、自分の行動そのものも評価され、変な事をやると資本が集まらなかったり、減らされたりする恐れがある訳です。
なので、気持ち悪い事にみんなが褒め合ったり、目利きだと思われた人や、素晴らしい行動をした人に評価が集まる。というある意味ポジティブな相互監視社会的な状態が到来するとは考えられないでしょうか?それってなんて愉快なデストピア?


■評価資本を持つ人に評価されることを目指す社会の到来
つまり、資本主義経済社会が、相互に利益を上げようとする振る舞いをする社会に対し、評価経済社会では、相互に好かれる、喜ばれる振舞いをする社会が到来するということです。

そして互いが、評価資本の数値を周囲からより多くもらう事を競う事で、スカウターで測れるように、クリリンレベルからフリーザや悟空みたいに、個人ごとにある程度絶対的な評価の強さとも言える数値を持つという事が予想される訳です。(評価数値4、ちっ!ゴミめが!みたいな)

つまり、自分の資産はその原資に至るまで相互に丸裸にされるという訳です。
しかし丸裸にされた原資は全て、賞賛を集められる行動で占められているという…。

では、そんな社会でより多くの評価を集めるには、どうしたら良いのでしょう?


■実はつづく
さて、ではスカウターの数値でご飯を食べたり、お金の代わりに経済活動が出来るのか?と言う問題ですが、それはまた次回。長くなったのでひとまずこの辺で。


お調子者で傷付きやすいタイプなので、goodな評価や質問、優しいツッコミをもらえると、次回更新は早まります(笑)
nice!(1)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 1

コメント 8

m.e

興味深く拝見させていただきました。
評価されるために行動する、評価行動の行く末が気にかかります。
少しづつ色々な場所からかき集めるようなイメージでしょうか。
良い評価、悪い評価とで株式なことになるのでは... 次回も楽しみです。
by m.e (2012-04-09 22:18) 

さかまた

>m.e様
読んでくださってありがとうございます。調子が良いので、続きの記事を絶賛執筆中です。評価行動の行く末についても記述しますので、楽しみに待ってくだされば幸いです。
by さかまた (2012-04-09 22:39) 

市民

評価者自体も評価されるというのは、ネットに評価システムが出現した頃には評価システムに不可分の機能として作りつけられていたものですが、次第になくなっていきました。また、評価者評価システムも評価者の評価状況を隠すようになって行きました。
このような長期にわたる実践の経験は蓄積されているはずですが、その情報がネットでやり取りされることがないのが残念です。
by 市民 (2012-04-10 07:57) 

さかまた

>市民様
現在でもamazonやソーシャルメディア系のサービス等には同様のシステムがある様に思えます。ですが隠されているとまで言わないまでも、あまり注目する人はいないかもしれませんね。そのサービスで主役は商品だったり、1次的な発言だったりする、という側面があるのかもしれません。
私が考えている仕組みでは、評価をすることも、評価者を評価する事も同列で扱える様なシステムを想定しています。
by さかまた (2012-04-10 16:17) 

市民

現在は、注目しないことが可能なレベルにまで無効化されているということです。

by 市民 (2012-04-11 18:11) 

NA

評価経済について調べていたら、こちらにたどり着きました。頭の中が整理されました!私は特に評価経済におけるモノサシ、指標について関心があるのですが、最近このようなサービスの存在を知りましたので、ご参考までに。
by NA (2012-05-07 20:34) 

NA

URLを別の場所に貼ってしまいました・・すみません。。ソーシャルデータから4000社の評判をスコアリングするサービスだそうです。http://www.buzzdaq.com/
by NA (2012-05-07 20:38) 

さかまた

>NA様
頭の中が整理されましたか!何よりです!
評価経済社会での指標自体は教えて頂いたURLも同様に、様々な方法論が模索、提案され、最も使いやすい方法が、他の方法と緻密に連携をしつつ幅を利かせる様になって行くなのではと考えています。そして、評価を行うメソッドにはwebやコンピュータシステムというものは切っても切り離せないものになると予感してます。
by さかまた (2012-05-07 20:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。